まつおか眼科クリニック「院長ブログ」

デルタΔ株の脅威

オリンピック開催と関係が有るのか無いのか?感染者数の急増化、妙に不安を煽るような新型コロナウイルスに関する連日の報道、今までお利口に感染症防止対策に努めてきた人々も疲弊してきています。

そこへデルタΔ株の勢力拡大により、前は「何となく感染防止」で大丈夫だった人が次々に感染者になってしまう…

ワクチン接種で誰を優先とするべきか?
ワクチンの量は十分あるのか?
そもそもワクチン開始が遅かった?

ワクチン行政の様々な問題、課題は現在進行形ですが、今 判っていることを正しく理解した上で敵を認識し、正しく怖れ、予防する…感染症対策の基本のキですが、これが難しい。

長野県茅野市、諏訪中央病院の玉井道裕先生がお書きになった
「新型コロナウイルス感染をのりこえるための説明書〜デルタ株編〜」
https://www.city.chino.lg.jp/uploaded/attachment/20034.pdf
をご紹介します。

平易な表現で、挿絵キャラクターも可愛く、多くの方々の理解が深まると思います。
この説明書には「今、重症化して入院してる人の97%はワクチンを接種していない人」とあります。

そのほかにも茅野市のホームページには「ワクチン編」等、沢山のバージョンが掲載されています。
新型コロナウイルス感染をのりこえるための説明書 - 茅野市ホームページ (chino.lg.jp)

情報の整理に眺めてみてはいかがでしょうか?

当院では今まで「換気第一、安全確保」に努めてきましたが、それを見える化し、客観的に評価するために換気の指標として二酸化炭素CO2濃度測定器を導入しました。
外気がおよそ410〜430ppmで、室内で1200ppmを超えると換気推奨の為にアラームが鳴ります。
院内のあちこちで測定していますが、患者様が集まる待合室が550ppm程度、診察室の隅では650ppm、あまり換気が出来ない手術室でも800ppmが上限でした。

これは「全ての窓を開けての換気作戦」が奏功している証拠。今後も続けてまいりますので、どうぞ安心してお出で下さい。

2021.9.4[Sat]

東京都に4回目の「緊急事態宣言発令」

埼玉県の「マンボウ」も延長されましたが、この界隈の高齢者のワクチン接種に終わりが見えてきました。希望なさる方は、今月半ば迄には1回目を接種できるようです。自院でワクチン接種が行えない分、ほぼ毎週の日曜日に「朝霞市ワクチン集団接種」のお手伝いに、看護師と一緒に行っていますので、とても嬉しいです。

最近話題に上る案件

・医療従事者だって、接種を受けない自由がある
・若い人はコロナに感染したって殆ど無症状で済むんだから、副反応が出やすいワクチンを受けるのはバカバカしい
・コロナに罹れば、ワクチンを打ったのと同じ
・コロナ ワクチンをすると、不妊になるらしい
・子供にワクチン接種って、大丈夫なの?
・変異株に効きにくいワクチンを打つ意味ってあるのか?

これらを目にしたら『ワクチンの本当の話』をしたくなりました。

今、日本で接種が行われている二種類は、どちらも「m-RNAワクチン」です。開発はとてもスピーディーでしたが、ずっと前から研究されていたものでしたから、初めてで怖さはあるけれど、非常に優れているワクチンです。皆さま御存じ「スパイク蛋白」を作る為だけの遺伝子全部が入っていて、非常に不安定…強い振動、普通の冷凍でも壊れてしまう。我々の体にワクチンが入ると、我々の細胞に取り込まれ、その細胞が効率よく「スパイク蛋白」を作る。それを免疫細胞がキャッチして抗体を新たに作る。この過程で使われた「m-RNA」や、「m-RNAを取り込んでスパイク蛋白を作らされた細胞」は数日で速やかに代謝され、アミノ酸等になります。そして、体には次に本物のコロナウイルスが入って来た時に素早く抗体を産生するための記憶「中和抗体」だけが残る。…これがワクチンの効果です。

その稀弱性ゆえに、ワクチンは体内のほかの部位に移動する間もなく、その場で短期間に代謝されてしまいます。だから、精巣や卵巣・子宮までたどり着かない。

コロナウイルスに感染した時の抗体産生システムは、スパイク蛋白以外にウイルスのほかの部分もバラバラになったものに対して免疫細胞が反応するので、非常に効率が悪い。よって、コロナウイルスのスパイク蛋白に対する抗体の割合が減るので「自然感染者の方が感染防御に有効な中和抗体値が低い」と言う事が起きます。

コロナウイルスの変異は非常に早く、スパイク蛋白のごく一部が変化します。彼らが生き延びるのに より有利に変異できると広まっていきます。今回のワクチンはスパイク蛋白の「全コード」が入っているので、遺伝子が総取り換えにならない限り、効果は少し弱まっても続きます。現在恐れられているデルタ株は、ワクチン接種後も感染の可能性は従来より少し高まりますが、重症化はほとんどなく、ワクチンの当初の目的は十分達成されています。
インド型のデルタ株は若い人が罹っても重症化しやすく、恐れるべき存在です。

コロナウイルス感染の後遺症として、沢山の報告が上がっています。
・倦怠感、脱力
・睡眠障害
・頭髪の脱毛
・味覚、嗅覚の異常
・動悸、関節痛、食欲不振
・精子数の減少
・ED(勃起障害)etc.
怖いのは「これらは決して重症者だけでなく中等症・軽症患者でも起こっている」と言う事です。

確かに若い人がコロナに感染した場合、無症状の事が多く、でもウイルスは排出しますから、知らないうちに他人に移します。
ワクチン接種後の感染では、ウイルスの排出量が半分以下に減り、他人に非常に移しにくくなります。
これが、医療従事者だったらどうでしょうか?医療施設に来る、体の弱った相手に移しやすい人が働いているとしたら… 私だったら、高齢の親や、かわいい子供をそんな施設には連れて行きたくありません。
私自身はワクチンについても色々調べ、学びましたので不安はありませんでしたが「現場に立つ一医療人としての役割」として、ワクチン接種を受けました。
当院で働くスタッフも、よく理解してくれていて、全員接種を終え2週間経っています。
そして、全員が2週間経ったこの7月5日(月)から『スタッフルームではマスクを外して過ごして良い』ことにしました。

高齢者のワクチン接種者が増えれば「死亡率・重症化が減る」
若い人のワクチン接種者が増えれば「感染者数が減る」のです。

アレルギーがあったり、病気によってワクチン接種が出来ない人が受けないのは仕方ないです。でも、出来るだけ多くの人がワクチン接種をしなければ、今の窮屈で不便・不安な状況は続く…と言う事を、自由を取り戻したい若い人にこそ解って頂きたいと思っています。

単身者・独居の若い人が、『ワクチン接種後の副反応が出たらどうしよう…』と不安がっている、という話を聞きました。確かに若い人の方が出やすく、より重い傾向にあります。ただ、本当に重症の「死んでしまいそうな」副反応は通常30分程度で出てきますし、それ以降に出てくる副反応の多くは「頭痛、発熱」辛ければ市販の解熱鎮痛剤、何を使っても大丈夫です。以前のブログでは「アセトアミノフェン」と書きましたが、コロナに罹ったわけではなく、原因がワクチンですので、他の薬でも安心して使って下さい。熱が出ても水が飲めて食べられて、辛くなければ、そのまま様子をみるのもアリです。1〜2日籠れる様に食材を買い込んで臨んで下さい。
その際、職場や学校では、「ワクチン接種の翌日を公休にする」もしは「休みの前日に接種を受けてもらう」「業務に支障ないように分散して計画する」配慮が必要です。
長い人は2〜3日かかる場合もありますから、職場や学校はその心構えも必要です。

現在、米ファイザー社は6ヶ月〜11歳に対する研究が進行中ですので、近い将来 もっと小さい子ども達も接種券を受け取ることになるでしょう。それが済めば、彼らは小学校や幼稚園・保育園に苦しいマスクを装着せずに、また通えるようになるのです。学校の各所に置かれたアルコール消毒液を頻回に使用するために、手荒れがひどく、アトピー性皮膚炎が悪化している子もいますので、私は子供へのワクチンにも期待しています。

今までの「新型コロナワクチン接種」で後れを取ってしまった日本が、オリンピック / パラリンピックを控えているにもかかわらず、直前に緊急事態宣言発令となってしまった事、さぞかし無念であろうと推測されます。
が、米英と同時期にワクチン接種が始まらなかった時点で、とても間に合わず、こうなることは想定内でした。
過去にもあった、ワクチンの副反応に過敏になって、なかなか承認が進まない、自国の医師からも「ワクチン後進国」と言われる日本です。
余談ですが、残念ながら現状が続けば、子宮頸がんで若い女性が亡くなる先進国は、そのうち日本だけになるでしょうね。

インフルエンザ同様、新型コロナウイルスと共生するために、今回のワクチン接種が活かされることを心から願っています。

(2021.7.8[Thu])

最近のワクチン事情〜現場から

5月に入ってようやく、医療従事者のコロナワクチン接種が軌道に乗り、高齢者優先接種の予約が本格化してきました。
弊院でも、医師・看護師が高齢者集団接種に協力をさせて頂きます。

「接種券が届きました!〜70歳代の方」
「予約が取れました!〜80歳代の方」
「3日前に打ってきました!〜90歳代の方」

外来の患者さまからも色々な声が聞かれます。
お若い家族や知人にネット予約してもらう人はスムーズですが、自力で…という人は「受話器握ったまま数時間」と仰っていました。コールセンターの壁は高いようです。

年配の方のお知り合いには「ワクチン予約は済みましたか?」と、聞いてみて下さい。その方がお困りの場合は、少しお手伝いするだけで、ものすごく貢献出来ます。

それと同時に、やはり副反応が怖くて不安が拭いきれない方も多いですね。よく質問や相談を受けます。

副反応で死んでしまうようなものは、大抵接種後の待機中に現れますから、医療機関が助けてくれます。

翌日くらいから出てくる副反応は、基本的に「そのまま様子見」平熱より1.0℃以上の発熱で辛ければアセトアミノフェン系解熱剤の使用でしょう。多いのは、頭痛、発熱、下痢でしょうか。ワクチンの副反応は急に出てくるので「インフルエンザにかかった時みたいな感じ」です。

皆さまご存知のように、初回は殆ど出ず、多くは2回目で反応が出ますが、これは「ワクチンの効果があり、自分の体内でしっかり抗体が作られ始めている証拠」と思って下さい。

一般的に免疫力が弱いとされている高齢者は「そもそも副反応は出にくい」し、ファイザー社で開発された2種類のワクチンの内「より高齢者の副反応が少なかった方が製品化されている」ので、安心材料になると思います。

私は6月中旬に2回目の接種予定ですが、強い副反応が出たら「まだまだ身体が若い!」と、返って喜ぶと思います(^-^)笑笑

注意すべき人は
・そもそもアレルギー反応の強い人
・アナフィラキシーの既往がある人
の他に
・初回接種で熱が上がった人の2回目(副反応が数日間続く事があります)

これに該当しない人でも2回目接種の翌日は、副反応が出るのは想定内なので、いざとなったら寝込めるように『少なくとも翌日は仕事を含め、何も計画を入れない No plan day にした方が良い』と思います。多くの人は20時間程度で回復します。
お若い方は免疫力強く、副反応もしっかり出ますので、翌朝何でもなくても、大事をとった方が良いですよ。
来るべきワクチン接種時の参考になさって下さい。

アメリカでは予防接種が済んだらマスク不要と言われていますが、100%の感染予防を目指すなら、やはりマスクは不可欠と考えます。

梅雨に入っても、夏暑くなっても、換気のための「窓開け」は継続します。どうぞ安心してお出で下さい。

2021.5.22[Sat]

首都圏以外の緊急事態宣言解除!

1月7日〜続いた緊急事態宣言も、我々の住む首都圏1都3県を除く地域は、2月いっぱいで解除されることになりましたね。だからすっかり元通り…という訳には行きませんが、一区切りでしょうか。

その間、日本でもワクチンの承認が進み、直接コロナ患者さまの治療にあたる医療従事者から接種が行われているようです。個人的には「マスクを外さないと診療や治療が出来ない科」例えば歯科や、耳鼻科、内科などに関わる方々が、次に優先されてほしいと願っています。

外来にいらっしゃる患者さまと「もう、コロナで良い子にしてるのも飽きましたね〜」とお話をしています。「でも、ここまで頑張ったんだから、ワクチン接種が終わるまでもう少し踏ん張りましょうよ」と、お互いを励ましあっています。

診察の時に「ワクチン打つのどうしようか?」と、相談されることがあります。『よくわからないもの』『新しいもの』に不安を覚えるのは、とてもよく理解できます。なので、私自身が埼玉県医師会で行ったWEBセミナーで学んだ事をお伝えしています。

今盛んに話題に上る「ファイザー・ビオンテック社製のメッセンジャーRNAワクチン」は、分子生物学の粋を集め、科学技術の進歩で実現した、素晴らしいものです。ワクチンの中に入っているm-RNAはコロナウイルスのとげとげ部分「スパイク蛋白を作る遺伝子」で、超低温でないと、また激しい振動でもすぐに壊れてしまうような物質です。体内に投与されると、我々の細胞に取り込まれ、その細胞がコロナのスパイク蛋白を作り、これに対して体が抗体を作るという仕組みです。35〜37℃ある体温で、m-RNAは速やかに分解され、アミノ酸になります。コロナのスパイク蛋白を作った細胞も、その後は代謝されてしまいます。そして、体に残るのは『コロナのスパイク蛋白の抗体』だけです。
ご自分が妊娠中に接種を受けた、アメリカ在住の日本人医師へのインタビューは、30分の動画ですが、とても分かり易くお勧めします。
https://covnavi.jp/552/
この「こびナビ」というサイトは、「新型コロナウイルス感染症や新型コロナウイルスワクチンに関する正確な情報を皆さんにお届けするプロジェクト」として7名の医師が立ち上げたそうです。
『いったい何が真実なのか?』悩んだ時に、皆様の不安を払拭してくれる場ではないかと思い、お伝えいたします。

集団免疫が広がるまで、当院では同様の感染症対策を続けます。寒くても、暑くなっても「換気良好」です。来院の際は、マスクの装用をお願い致します。

2021.2.27[Sat]

緊急事態宣言発令!再び!!

令和三年になりました。新年おめでとうございます。
コロナが勢力を盛り返しているため、皆様ご家庭で静かなお正月をお過ごしになられたと存じます。現代は便利な世の中になりましたので、年末年始には普段行かれない所へ旅行することも多かったと思いますが、日本では昔から、三が日は仕事も何もせず、「年神様」と一緒に静かに家で過ごす事が、本来のお正月であったかと思います。コロナのせいで?皮肉にもコロナのお陰で?原点回帰しているとも言えますでしょうか。

昨年から新型コロナ患者数が増え続けている影響で、経済を回す頼みの綱のGo to も無くなり、今夜0時からは「緊急事態」の対応となります。
前回とは異なり、学校への影響は体を接触したり大声を出す部活動の制限に留まるようで、それについては一安心ですね。

今、私が一番心配なのは、本当は受診が必要なのに、コロナが怖くて薬が無くても病院にかからないような方が増えてしまう事。そして、年明けから外来にお出でになる患者様も、グッと減ったように感じています。

この1年を思い返すと、緑内障治療を中断して視野狭窄が急激に進行した方、糖尿病網膜症が悪化してしまった方など、取り戻すことのできない変化を来してしまった方々が沢山いたこと、自分の力不足を実感し、とても残念で悔しい気持ちでいっぱいです。

コロナと付き合いだしてから約1年、残念ながらまだまだこれから続くようです。
途中で疲れて患者数が膨大になったアメリカと同じ轍を踏まぬように、マスク無しでのおしゃべりはしない!という要所を抑えて後は手を抜き、頑張りすぎず過ごしましょう。

そしてクリニックでは今まで通り、待合室の椅子の間隔はあける、寒くても暑くてもしっかり換気、一人終わる毎に器具や手指の消毒、3歳以上の来院者にはマスク着用、等を徹底致します。 必要な時にはどうぞ安心して受診なさって下さい。

(2021.1.7[Thu])

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